SCHWALBE CLICK VALVE 入荷の巻

数ヶ月前にお客さまからご注文を受けていた話題の商品。
僕も忘れかけていた(あかんやろ!)のですが、突然入荷してきました。

SCHWALBE CLICK VALVE

巷で話題のシュワルベ クリックバルブです。
仏、米、英 に続く第四のバルブ形状?ともいわれていたりいなかったり。
自転車用バルブの革命児?といわれていたりいなかったり。
さて、一体どんなものなんでしょう?
お客様からのオーダーに便乗して多めに仕入れましたので、さっそく自分のバイクにも取り付けてみました。

CLICK VALVE(クリックバルブ)とは?

クリックバルブはClick社が開発し、シュワルベはそのパートナー企業として生産しているようです。
構造は米式バルブのような方式で、仏式バルブのように先端のネジを緩める操作をしなくてもエアの充填が可能です。
さらに先端部の凹み加工がポンプの口金側と噛み合い、口金側のロックなども不要。
つまり、エア補充時の作業工程で言うと、


従来のフレンチバルブ(一般的なポンプ)

1..バルブ先端のネジを緩める

2..口金をバルブに差し込む

3..口金のレバーを立ててロック

4..ポンピングしてエアを充填

5..口金のレバーを倒してロック解除

6..口金をバルブから抜く

7..バルブ先端のネジを閉める


クリックバルブ

1..口金をバルブに差し込む

2..ポンピングしてエアを充填

3..口金をバルブから抜く


圧倒的な工程数の差。
これは楽になりそうです。
口金をバルブに差し込む際と抜く際の「カチッ」というクリック感が気持ちよくてクセになりそう。
さすがクリックバルブ。


なお、このクリックバルブは従来の仏式バルブ用口金を備えたポンプでも充填可能です。
専用口金のようにカチッとしたクリック感で使用できるわけではありませんが、出先でアダプターがない時でも使用できると言うのは、それだけで安心感が違いますね。

重量を計測。
クリックバルブと仏式バルブコア、それぞれ2つずつの重量を測ってみました。
クリックバルブの方が1.5グラム重いという結果。
この1.5グラムをどう捉えるか?は人それぞれでしょう。
僕の場合は、、、「一緒やんw」

さっそく採用!

まずは自分のバイクに取り付けてみました。
取り付けは簡単。
仏式バルブのコアを外してクリックバルブを取り付けるだけ。

見た目は変わるっちゃー変わるけど、小さな部品だしほぼ気づかないレベルかな。
さて使ってみよう。

コンバージョンキットに付属するアダプターをポンプヘッドに取り付けます。
このアダプターは米式ヘッド専用です。
ちなみにクリックバルブ専用ポンプヘッドを搭載したフロアポンプもいくつかのメーカーから発売されており、今後さらに増えてきそうです。

バルブに口金を差し込みます。
カチッと気持ちいい感触でハマってくれますよ。
そしてポンピング。
実はこのクリックバルブ、エアの流量が従来の仏式バルブの1.5倍ほど多いそうです。
エア充填のポンピング回数はポンプタンクの容量に依存するのでポンピング回数が少なくなるということはないと思いますが、ポンプの押し込みが軽くなるのではないか?ということは期待できます。
実際にポンピングしてエア充填をしてみても、従来より少し軽く押し込めているような…(気のせいではないと信じたい!)
充填が済んだら口金を引っ張ってカチッと外すだけ。
まじ簡単だー。

バルブキャップも付属します。
これも従来のフレンチバルブのようなねじ込み式ではなく、カチッとしたクリック感でハメ込めます。
さらに

エアを入れすぎた場合や路面状況の変化などでエア圧を下げたい場合にはこのキャップの先端部分をバルブ中心に押し付けることでエアをリリース可能。
山遊び派でライド中にエア圧を下げることの多い僕としては、絶対に必要な機能ですな。

入荷商品

今回入荷してきたのは以下の3商品

クリックバルブ仏式変換バルブ ¥1,320

仏式バルブからクリックバルブへの変換キット。
2個セットです。


クリックバルブ仏式変換バルブ+専用口金 ¥3,300

上記のバルブキットと米式口金からクリックバルブ専用口金への変換アダプターのキット。
こちらもバルブは2個入りです。


クリックバルブ チューブレスバルブキット 80mm ¥7,260

初めからクリックバルブを搭載したチューブレスバルブキット。
今回は80mmのみ入荷していますが、他のサイズも発注済みで入荷待ちです。


今後の展開は?本当に流行るのか?

このクリックバルブは今後どのような展開を見せるのでしょう?
シュワルベ以外にも数社で生産を進めているということなので、仏式バルブに取って代わってメジャーになるのか?はともかく、これからある程度のシェアは獲得しそうですね。
仏式だけでなく、英式(ママチャリバルブ)用の変換キットも出ているようですしね。
またシュワルベ代理店さんの話では、近いうちにクリックバルブがデフォで搭載されたチューブもリリースされるとのこと。
バルブ本体以外にも、クリックバルブ専用ポンプヘッド搭載のフロアポンプも各社から出てきているようですので、この流れは本物かもしれませんね!


触りに来てね!

さて、こんな感じのクリックバルブ。
長い記事になってしまいましたが、あまりうまく伝えられている気がしません。
やっぱりこれは実際に触ってみてもらわないことには、なかなか難しいですね。
ということで、このクリックバルブを取り付けた僕のバイクはだいたいいつでも店頭に置いてあります。
実際にエアの充填なども体験してもらえますので、興味のある方はぜひご来店くださいね!