使い捨てにしない系自転車乗り
僕が通勤やアドベンチャーライドで毎日のように乗っているCHERUBIMのグラベルバイクに使用しているサドルはSelle AnatomicaのR2というモデル。
「ハンモックのような座り心地」などと言われるとおり、前後のみで支えて中心部分は柔らかくしなる、まさに構造もハンモックそのもの。
さらに「The Slot」と呼ばれる中央の大きな穴によりさらに大きなしなり、左右独立した動きにも対応し、たいへん座り心地のソフトなサドルです。
このSelle Anatomicaのプロダクトにもいくつかの種類があり、レザー素材の座面を採用したものが多いのですが、僕はあえてラバー素材のR2を使っています。
その理由は、雨の日にライドすることや真夏に汗だくになることも多いため、水に強そうなラバーがあってるのかな?ということと、単にラバー素材を使用する人がレザーのものより少ないような気がしたため、なんとなくレア感あるかな?という単純な理由も。

このバイクを組んだのが2021年の3月。
その当初からこのサドルを使用しておりますが、4年を経過して問題が起こってきました。
それは、座面のラバーが加水分解?を起こしてベタついてきたこと。
この夏になって、むちゃくちゃ暑い日が多く、汗だくでトレイルライドを終えた頃には短パンのお尻の部分に黒いものがこびりついていることで気づきました。
「そろそろ寿命かな?」
新しいサドルを買おうか。
同じアナトミカのレザーのモデルがいいかな?
それともせっかくだからこの機会に全く別のもの?
少しワクワクしながら次期モデルを検討していたのですが、調べるうちにある情報に辿り着きました。
今使っているR2の座面だけ交換ができると。
そしていつもAnatomica製品を仕入れさせてもらっているCWDさんに在庫があると。
新しいサドルを購入するのはとてもワクワクするのは事実。
でも座面の交換でお気に入りのサドルを長く使えるというのはもっと楽しいかも!
それにメカニックとしては、初めての作業ってとても心が躍るものなんですよね。
と考えるうちに、気づいたらポチっていましたw

左がこれまで4年間使ったサドル。
右が届いた新しい座面。
製品名は「NEW SKIN」といいます。
なかなかいいネーミングですね。
さっそく作業開始。

裏はこんな感じ。
まずはバラします。

2.5mmのHEXレンチを使ってどんどんバラす。


分解完了。
とても簡単ね。
せっかくの機会だから、ベースやレールをしっかりキレイに磨き上げてNEW SKINに移植。
さっきバラした逆の手順ですね。

NEW SKINにはボルト式の鋲もセットされているので、もちろん新品を使用します。

作業完了。
むっちゃ簡単でした!

まるで新品ね!

バイクに取り付けて完成。
1時間もかからず作業できました。
お気に入りのパーツの復活、本当に嬉しいですね!
新しいモノを買うのはとても楽しいものですが、好きなモノを長く使えるというのも本当にいいことだと思います。
製品を選ぶ上で、経年劣化で使えなくなっても修理して使えるというのは、それだけで大きな価値を感じますね。
こんなパーツをリリースしてくれているメーカーさんには感謝です!
