カスタムやろうぜ

夏の終わりを告げる伝統行事、五山の送り火が今夜執り行われます。
お盆に戻ってきていた精霊を、再びあの世へ送り返す意味をもつそうですね。
お盆休みももう終わります。
whooのスーパーショートな盆休みはもう終わってますけどね。
お墓まいりに行ったり、ちょいとお買い物したり、ドライブしたり、
そして仕事したり。。。
そう、お客さまにお預かりしていたこのバイクのカスタマイズをしていたんです。

おお?カッコいいんでない?
このCannondale Topstoneは当店でお買い上げいただいた自転車ではありませんが、全く問題ありません。
完成車で購入されてから当店に来てくださるようになり、ハンドルを変え、ペダルを変え、シートポストをドロッパーポストに変え、ホイールを変え、、、と少しずつカスタムさせていただいています。
そして今回ついに!!

ドライブトレインの交換です!

SHIMANO soraの2×9 speedから、105/GRX/DEORE ミックスの1×11 speedへ。
ロード系の105とGRX、それとMTB系のDEOREのミックスって、なんかややこしそうね。
詳しく見てみましょう。

各パーツを見てみると

・STIレバー : 105(ST-R7000)

・クランク : GRX (FC-RX810-1)


・リアメカ : DEORE (RD-M5100-SGS)


・カセット : DEORE (CS-M5100 / 11-51T)

というラインナップ。
シフター側がロード系の105でリアメカ側がMTB系のDEOREの組み合わせ。
11速同士とはいえ、もちろん普通に繋いだのではうまく動きません。
そこで登場するのがコレ。

WOLFTOOTH TANPAN SH11

久しぶりに使いましたねー。
ロード用11sシフターとMTB用11sリアディレイラーを繋ぐ架け橋、タンパンです。
引き量の異なる両者の規格を、コレを嚙ますだけでうまいこと揃えて相性バッチリに!
12sが主流になる前には時々コレを使ったカスタマイズをしていましたね。

「ブレーキは絶対機械式!」
という独特のこだわりを持つオーナーさま。
そのためにレバーもGRXでなく、ワイヤー引き用のST-R7000を使用したのでありました。
こういう強い「こだわり」って、自転車を組んだりカスタムしていく上でとても大切だと思います。
こだわりがなかったら、全員同じパーツ構成で十分だし、なんならメーカー完成車にそのまま乗り続けるのが最強になっちゃいますからね。
それぞれのこだわりを形にするのがカスタムビルドです。

グラベルバイクに51Tカセットスプロケ。
でかいなー!
160mmのローターよりだいぶ大きくて笑
この、フロント42T、リア11-51Tというのも、オーナーさまが普段のライド体験から頭の中で何度もシミュレーションして最適と思われたギア比。

そしてこのバイクのオーナーさまは、かなりのおしゃれさん。
ハンドルのリボンもこんなに素敵なものをチョイス。
イイネッ!

そんなこんなでようやく完成しました。
このバイクのオーナーさまのGodくんは、ちょいちょい僕の通勤山ライドにも参加する、山遊び好き。
今回のカスタマイズのパーツ構成も、山の中のサドルの上で相談していたというのがリアルでいい感じですねw
楽しいお仕事をありがとうございました。
また通勤ライドで、生まれ変わった姿を見せてくださいね!

おまけ

今回、ドライブトレインの組み替えに合わせて軽いオーバーホールもいたしました。

せっかくここまでバラすんですもんね。
ホイールの振れ取り、ヘッドのグリスアップ、ハブのオーバーホールなど。

そして不具合の見つかったWHITE INDUSTRIESのリアハブのベアリングは打ち直し。
この機会にチェックしておいてよかった!