桜とメンテナンスの話

今年も京都に桜の季節が来て、そしてあっという間に過ぎて行きました。
春の一週間だけ街を彩る桜は、秋の紅葉、冬の雪景色と並び、街の風景を激変させてしまう一大イベントですね。


さて今週は2名のお客様からバイクをお預かりしてメンテナンス作業をさせていただきました。
この2台のバイクのメンテナンスは作業内容にも違いがあり、自転車に乗られる方の参考にもなるのでは?と作業中にふと思い、急遽ブログ記事にすることにしました。
もちろんバイクのオーナーさまには許可を得て掲載させてもらっていますよ!


まず1台目はこちらのロードバイク。

当店では取り扱いのないCannondale。
オーナー様はこのバイクを購入後、4年間ほどはしっかりと使い込んでいたものの、生活環境が変わってしまい、ここ3年ほどは全く乗れていなかったそう。
で、この春からまた乗り始めよう!とのことでメンテナンスのご相談をいただきました。
作業前の時点ではブログに取り上げるつもりもなく写真は撮っていなかったため、いきなり完成形です。

と思ったら、洗車中の写真がありましたね。
まずある程度パーツを外してから洗車していくのが僕のオーバーホールのいつもの手順。
今回は、これからまたしっかりと走ってもらうため、フルオーバーホールをオススメしました。
全てのパーツをフレームから外して洗浄、チェック、必要な箇所に注油して再び組み付けるのがフルオーバーホール。
その作業の途中でパーツの破損や摩耗などに気づくこともあります。
今回は、チェーン、チューブ、バーテープなどを新しいものに交換。
おおよそのお代金は5万円弱といったところ。
今回のお客様はシューズも新調されたのでもう少しかかっていますが。

カッコイイネ!


さてもう一台はこちら。

こちらも当店では取り扱いのないブランド、GIANTのクロスバイクです。
またまた作業完了後の写真ですね。(作業前の時点ではブログに取り上げるつもりもなく,,,云々)
こちらのお客様も、しばらく乗らずに放置されていたこのバイクを、また乗りたいなとのご相談。
上記のCannondaleのお客様との大きな違いは、使用目的が街乗りのみということ。
ですので、それほどコストをかけずに街中の移動を安全、快適にできればいいかな?といったご依頼。
趣味のバイクと実用のバイク、もちろんいろいろと違って当然です。
そこで提案させてもらったのが、軽い洗車(かなり汚れていたので)と、2,200円点検。
2,200円点検というのは当店のメニューの一つで、車両全体をひととおりチェックし、注油し、ゆるいボルトを増し締めするサービス。

こんな状態だったチェーンはもちろん交換。
傷みの激しかったブレーキケーブル、シフトケーブルも交換。
パンクしていたフロントチューブも交換。
ホイールの振れ取り。
なども、2,200円点検にプラスでさせていただきましたよ。

こちらのコストはざっくり2万円を切るくらい。
これでまた安心してお乗りいただけますね。


自転車は、乗って、壊して、直して、乗る。という乗り物です。
ここまで修理やメンテナンスの必要なものって、他にあまり浮かびませんね。
使い方や使用頻度にもよりますが、定期的なメンテナンスをオススメしています。
今回ご紹介した2台のバイクのように、オーナー様の意見を最大限尊重した上で最適なメンテナンス方法を提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
もちろん当店でお買い上げいただいたバイク以外でも大歓迎です!