自転車のこだわりポイント -旅する自転車の場合-
スポークが折れまして。。。
と修理の依頼でご来店いただいた若者、ミツルくん。
実は彼、なんと現在日本縦断の自転車旅の途中だということ。
沖縄から宗谷岬まで。
これまたでっかい旅ですな。
写真ではバッグは外されていますが、前後のごっついラックに荷物を満載して走るのです。
そりゃ自転車も壊れますよね。
スポーク切れはしょっちゅうだということです。
そして修理を開始して、ヤバいものを発見!
ああ、こりゃあかん。
リムまで逝ってしまってますやん。。。
スポークホールに見事なクラックが。
これじゃスポーク替えて組み直してもマトモには組めません。
リムも替えちゃうしかありませんね。と探すものの、ちょうどいい手頃なリムがなかなか見つからない。
この場合の「ちょうどいい」というのは、
・頑丈で
・スポークホールは32Hで
・700x38cのタイヤに合わせられて
・色はブラック
といった感じですかね。
探せど探せど見つからない選択肢。
第一、この壊れてしまったWTBのリムも、たいがい頑丈さがウリなんですよねー。。。
上記の条件からどこかを妥協するしかありませんな。
諦めるならどこや??
・頑丈さ・・・譲れない
・スポークホール数・・・変更できない
・タイヤとの互換性・・・譲れない
となると、、、
・色はブラック??・・・見た目の問題のみ。機能的、互換性的には問題なし。
妥協するなら色しかないな。
と、別の色のリムも検索していくと、ちょうどいいものを発見!
そしてミツルくんに報告。
でも前後でリムの色が変わるの、イヤだろうなー。。。
whoo 「リアのリムだけ色がシルバーになったら、やっぱりイヤ?」
ミツルくん 「え?全然問題ないっすよ?」
The☆即答!
あれ?と拍子抜けするほどにあっさりと承諾。
そう、今の彼には「壊れにくい」という点がクリアできるのならば、色の不揃いなんて小さなことなんですね。
こだわりポイント、妥協可能なポイントは人それぞれ違う。
当たり前のことですが再認識する僕でありました。
で、僕が選んだリムはこちら
VELOCITY NOBS
サイドウォールもスポークベッドも分厚くてとにかく頑丈!超高耐久!
推奨タイヤ幅もバッチリ。
リムブレーキ対応ですが、もちろんディスクブレーキにも使っても全然OK。
アルミ無垢の無骨な仕上げ。
重さとか気にするな!
そんなガラッパチなこのリムが、今の彼に必要なものなのでしょう。
スポークも首の部分だけ太く補強されたPillar SpokesのPSR14を採用です。
これでしばらくは大丈夫やろ!
で、他も全体チェックして、伸びてたチェーン、傷んだリアディレイラーのプーリーなどの消耗品も交換。
さらに変速性能を落とす大きな問題点も発見してバッチリ修理。
リムの色は違うが、それもまた歴戦をものがたるってことで。
あ、もともとタイヤの色は違うしね。
修理による旅の足止めは最小限に抑えることができました!
ミツルくん、この度は修理のご依頼をありがとうございました。
チャレンジ旅のお手伝いができたことを嬉しく思います。
まだ先は長いけど頑張って宗谷岬を目指してください。
良い旅を!
ミツルくんはこのバナーを自転車につけてるそうです。
見かけたら声をかけてあげてくださいね!