クロモリバイクと見せかけて…

当店のプッシュするカスタムフレームブランド、macchi cyclesより、お客さまのオーダーフレームが届き、組み上げ完了です!
これ、なかなかスゴいバイクなんですよ。

macchi cycles ☆ CODE 3

キレイなバイクですよねー。
「やっぱりクロモリフレームは細くてかっこいいな!」
と思われたそこのアナタ!
ちょっと待った!
このバイクのフレーム、実はカーボンハイブリッドなんです。
CODE 3というモデルは、クロモリとカーボンのハイブリッドフレーム。
通常はトップチューブとダウンチューブにGRAPHITE DESIGNのカーボンチューブを使用します。
しかし今回は特別なオプションとして、シートチューブにもカーボンを採用です!
さらに軽く、さらに振動吸収性も高く仕上がっております。

今回は、カスタムバイクのオーダーの手順も含めてこのバイクをご紹介していきますね。

綿密な打ち合わせ

カスタムオーダーが市販の自転車の購入と大きく違うのが、
「自分の欲しいものを選ぶ」のではなく「自分の欲しい形を伝えて作ってもらう」ということ。
「こんなバイクが欲しいなー」と思っても、そんなバイクをメーカーがリリースしていなければもちろん購入することはできません。
しかしカスタムバイクなら、欲しい自転車を欲しい形で作ってもらうことができるんです。
フレームのジオメトリはもちろん、素材、パイプの太さ、履かせたいタイヤのサイズ、使用するパーツの規格などから、ケーブルの通し方やケーブルガイドの位置、アイレット(ダボ)の位置という細かなところまで。
パーツの互換性による制限はもちろんありますが、かなり細かなところまで自由にオーダーできます。
そう聞くと「専門的な知識がないとオーダーなんて無理やな」と思われるかもしれませんが、そこをサポートするのが僕たちディーラーの役目。
「こんな使い方をしたい」「こんな装備つけられたら」という要望を元に提案していきます。
今回のこのバイクのオーナー様の場合は「軽く、剛性高め、乗り心地がいいバイク」とイメージがはっきりとしていたのでとてもスムースに進みました。
その結果がこのカーボンハイブリッドになったというわけです。
ちなみに今回の場合、オーナーさまはオーダー前にPedalforthのバイクフィッティングを受けられました。
そのフィッティングデータを元にmacchiさんが図面を引き、製作してもらったという流れです。

正式発注

何回かの打ち合わせを経てバイクの仕様、ジオメトリー、使うパーツが決定し、お見積もりを了承していただけたら正式発注となります。
このタイミングでデポジット(前受金)をお預かりします。
デポジットの金額はケースバイケース(フレームブランドやモデル、仕様による)となりますのでお問い合わせください。
この時点ではカラーを決定する必要はありません。
フレームの完成間近にビルダーさんから「そろそろカラーを」と連絡が入りますので、それまでじっくりとご検討いただけます。
正式発注後、ビルダーさんはフレームを製作し、ショップ(僕)は組み付けに使用するパーツを手配、オーナーさまはカラーリングに頭を悩ませるという形になります。
カラーサンプルは当店にもいろいろ揃えていますし、お客さまでご用意いただいてもOKです。

フレーム完成

発注したフレームが完成して当店に到着したら、まずはフレームのチェック。
フレームの仕様、ジオメトリ、カラーなどがキチンとオーダーした通りにできているかを確認します。
可能ならオーナーさまにもご来店いだだいた上で一緒に見ていきます。
フレームとのご対面の瞬間は、何度体験してもいいものです。
問題なければ組付の工程に進みます。(中にはご自分で組付されるお客さまもあり、その場合はここでお渡しとなります)

組付

今回は組み付け前にフレームにガラスコーティングと防錆処理(フレームチューブ内部の錆止め)のリクエストもいただいておりました。

当店でおすすめしているVelogueのガラスコーティングを施工し、完全乾燥後に内部(クロモリ部分)に防錆処理。
その後、揃えていたパーツを使って組み付けを進めます。
図面をチェックして慎重にポジションを合わせながらパーツを組み付けていきます。

完成!

さあ、完成です。
かっこよく組み上がりました!

組み上がりの連絡を入れると数時間で飛んできてくださったオーナーさま。
夢のバイクとのご対面です。
さっそくまたがって店の周囲を走ってきてもらいます。
インプレッションを聞くのはいつも緊張しますね!
今回も大変喜んでいただけました☆
完成したバイクの引き渡し時に残金をお支払いいただきます。

バイクスペック

このステキなバイクの使用パーツをザクっとご紹介。

フレーム : macchi cycles ☆ CODE 3

追加オプション : シートチューブカーボン、クロモリチューブ変更(COLUMBUS ZONA)、Di2仕様、ブレーキホース内装、FD直付け、等

フォーク : One by ESU カーボン

ホイール : 手組み(GROWTAC カーボンリム30mm、Industry NINE SOLiXハブ、SAPIM CX SPRINT

ヘッドセット : CHRIS KING Nothread Set 1-1/8″

ボトムブラケット : WISH BONE T4724

グループセット : R8100系ULTEGRA(前バイクより移植)

ハンドル、ステム、シートポスト : Cinelli カーボン

前回のポストと連続でmacchi cyclesバイクのご紹介でした。
とても人気が高いマッキフレーム。
また近く、別のオーナーさまのフレームが仕上がってくる予定もあります。
そちらもまたご紹介できると思います。

この度は素晴らしいバイクのオーダーをいただき誠にありがとうございます。
オーダー、組み上げのお手伝いをできたことを大変光栄に思います。
近いうちにライドもぜひ企画しましょうね!