○○の胴体に△△の脚
先日組み上げさせていただいた自転車のお話。
通勤でお使いのクロスバイクの、フレーム交換のお仕事でした。
そのクロスバイクも数年前からコツコツと少しずつカスタムを進めさせていただいており、バイク購入時に使われていたパーツはほぼ交換し尽くし、残すはフレームとハンドルだけという状態まで進んでいました。
その状態からのフレーム交換です。
ハンドルも交換となるため、これにて以前のバイクとは完全に別物となります。
そんな映画ありませんでしたっけ?
人の身体がエイリアンか何かに寄生され、少しずつ乗っ取られていくホラー映画。
まあ関係ないけどね。
今回選んでもらったフレームはこちら。
NINER RLT9 ALLOY
間違いない!
いい選択ですね。
そして今回はフレームの色を変えたいと。
では塗装に出しましょう。
オーナーさまの指定した色は、
国鉄緑2号で!
え?、、、なにそれ?
トワイライトエクスプレスの色です。
…..わからない…..
わからなければ検索!
検索結果はこちら
なるほど。
じゃ、フレームとフォーク、両方とも同じ色でいいかな?
フォークはそのままでいいです。
は???
再塗装せず、そのままでいいのですか?
はい、ザクの胴体にグフの脚を付けたような違和感があったらおもしろいかな?と。
笑
うーむ、わかったようなわからないような。
ではそのように手配しますね!
そして数週間、塗装が完了したフレームが到着。
さて組み換え。
フレーム規格はクイックからスルーアクスルに変わるのでハブも交換して組み直し。
またフレームとパーツの互換性の問題で、一筋縄ではいかない作業もちらほら。
そして組み上がりました!
あ、ザクの胴体にグフの脚!
この違和感、オーナーさまには気に入っていただようでひと安心。
この自転車、よく見るとなかなかすごいパーツ構成なんですよ。
SRAM NX EAGLEの1×12 コンポーネント。
SUGINOのスクエアテーパータイプのクランク。
このタイプのBBを、このフレーム(PF30)につけるのに少々手こずりましたね。
そして自画自賛ですが、今回なかなか上手くいったと思う箇所が、ドロッパーシートポストの外通しのケーブルの処理。
このフレームには、トップチューブの下に2箇所、フレームバッグのためのダボがあるのですが、このダボが役に立ちそう。
ここにリモートケーブルを通すためのいい金具があるはず。
ていうか形のイメージは浮かんでて、今にも思い出せそう。
でも出てこない。。。
組み付け作業をしながら、頭の片隅でずっと考え続ける。
そして、ぴかーん☆ (←思い出した)
部品ケースを漁ったら、やっぱりあった。
マッドガード(泥除け)のステーをフレームに取り付ける金具。
これが使えれば。。。
わお、どんぴしゃり!
キレイに収まって満足満足。
ということで、ようやく完成してお渡しすることができました。
お待たせいたしました。
今回も楽しいお仕事ありがとうございました!