ひとり旅 2026 秋
台風、長雨、妙な気候が続きましたが、ようやく天気が安定してきましたね。
そんな折、今年も行ってまいりました。
whooさんのひとり旅です。

昨年の秋、今年の春につづき3回目となる僕のひとり旅ライド。
正直、かなりハマってます。
旅のブログはお客さまからもなかなか好評で
「私も行きたくなりました」
などと嬉しい反応もいただいており、今回もかなり長文で詳しくご報告です。
このブログの過去最長記事かもしれません。
本当に濃い2日間でしたからねー。
時間のある時に読んでもらえると幸いです。
Day-0 スタート地点へ移動

今回も例によって、前夜に電車で京都を離れる2泊2日?の日程ですよ。
10/6(火)の営業終了後に京都駅へ。
バイクをサクッと輪行バッグに詰めて電車に乗り、明日からのライドのスタート地点に向かいます。
今回のスタート地点は米原。
新快速は混んでて自転車持ってたら迷惑かな?と自分に言い訳し、新幹線で。
京都から米原へ、新幹線なら所要時間はわずか19分。
デッキで立っててもすぐですね。

駅前のホテルにチェックイン。
シャワーを浴びたら夜の街へ。
っていっても飲食店の少ない米原。
近くの焼鳥屋さんへ。
ほぼ一択で決めたこの店ですが、ここがむっちゃよかった!
焼鳥もビールも最高☆
素晴らしい前夜祭。
Day-1 東へ
明けて10/7(水)、早朝にチェックアウト。
ホテルを出たら駅前でバイクを組み立てて旅の始まり!

AM 5:50 ライド開始
まだ薄暗い中のスタート。
天気は良さそうだ!
まずは中山道の番場宿へ。
そう、今回の旅ルートは中山道にスポットを当てています。
しかしあくまでもざっくりで、「中山道をコンプリート!」とか、そういうのではありません。
他にも楽しそうなところをあちこち見ながら、立ち寄りながら走る予定。
距離も短め、スピードも遅めのいつもの感じです。

旧中山道 番場宿
この辺は何度も走ったことがあるのでサクッと通過。
まだ人も車も少ない、涼しくて静かな旧街道を気持ちよく進みます。
そして順調に

旧中山道 醒井宿
醒ヶ井も何度も通っているところ。
いつ通っても素敵な場所ですね。
しかし未知の領域に向けてここもさらっと通過。



旧中山道 柏原宿
最高の天気、最高の景色。
しかも追い風にのって気持ちよく東進。
旅の序盤って気持ちがハイになってきますね。
今須宿 – 関ヶ原宿 – 垂井宿 – 赤坂宿と通過するも写真は撮り忘れ。
この目にはしっかり焼き付いているんですけどねー。

赤坂本町駅跡
この旅をするにあたりいろいろ調べて立ち寄りたかったところの一つがこちら。
赤坂宿にある廃駅跡地。
この路線は西濃鉄道 市橋線といって、以前は旅客も扱っていたものの現在は貨物のみを扱っています。
近くの金生山で取れる石灰石を専門に運んでいるそうです。
この駅は旅客専用の駅だったため、旅客の扱い終了とともに廃駅となったのでしょうね。
近辺にあるいくつかの廃駅も見てきました。

石引神社の参道をザクっと横切る市橋線
旅の行き先が決まったら近辺のことをいろいろ調べて立ち寄る場所や回り道を考えるのも楽しいもの。
知らないことがいっぱいです。
ここ、赤坂宿で中山道を一旦離れ、東へ向いていた進路を北へ変えます。
これにも訳がありまして。

谷汲巡礼街道
これもこの旅の計画を立てる段で知ったことなのですが、西国三十三所巡礼の大トリである三十三所目は岐阜県にある谷汲山 華厳寺なのです。
その巡礼に訪れる多くの旅人のために中山道の赤坂宿と華厳寺を繋いで作られたのが、この谷汲巡礼街道なんだそうです。

西に見えるのは何度か自転車で登ったことのある池田山。
キツかったなー、楽しかったなー。
と蘇る記憶。

先日参加した「ツール・ド・のと」で唐見実世子さんから購入した、彼女のプロデュースする補給食、KUMANO BITEで補給。
美味しくて食べやすいっすよー!


揖斐川を渡る。
昔は巡礼者も渡し船で渡ってたんですね。
今では橋を一気に渡れて楽ちんです。
てか、そもそもクルマも自転車もなくてみなさんこの道を歩いてたんですよね。

谷汲山 華厳寺 総門
到着ー。
この総門の先に、約1kmにも及ぶ参道があり、その先が境内となります。
今回のお目当ては巡礼道を走ることなので、今回はここで合掌だけ。
またいつか、三十三ヶ所目に訪れたときは是非しっかり参拝させていただきますね!

名鉄谷汲線跡
総門のすぐ近くにある、2001年に廃線となり役目を終えた谷汲駅。
今も当時の駅舎やプラットフォームまで保存されていました。

それにしてもいい天気だー
根尾川に沿った長閑な道を気持ちよく南下。
ある程度南下したら、再び東に向かいます。

本巣市に入り、樽見鉄道を渡ったあたりの農道で農家のお母さんと立ち話。
僕「お米を作ってるんですか?」
母「いやあ、昔は作ってたけど今は大きなファームにお任せしてるの」
なんでも、お米を作るには機械やら何やら大変で、最近は大規模な業者さんに委託で作ってもらっているのだそう。
全然知りませんでした。
母「最近はどこの家もそうですよー」
ほんと、知らないことはたくさんあります。

本巣といえば富有柿
実はこれも今回の旅行前の調査で初めて知りました。
富有柿の発祥の地。
そして日本有数の産地でもあるのだそう。
実際に行ってみるとやはり多い柿の木畑。
そして直売所もあります。
ちょうどシーズンだし、買いたいなー。
でも荷物はギリギリ。
また今度!

いつものことですが、車の通りの多い大きな通りを避け、ゆっくりでいいから楽しく走れそうな道を選んで進みます。
そして突然現れる、こんな雰囲気のいい神社やお寺、お地蔵さんや民家などのちょっとした風景が大好きなんです。


長良川〜
長良川に出たところで再び進路を北へ向けます。
川に沿ってしばらく北上し、次のお目当てを目指します。
渡ってみたかったこの吊り橋ですよ。

美濃橋
全く知らなかった美濃市。
これも今回の旅のための調査で知った街。
美しい街並みを見てみたいと思い、中山道からはだいぶ北にそれますが、回り道してみたんです。
その美濃市の入り口がこの美濃橋。
真っ赤な欄干が印象的な美しい吊り橋です。
この橋を渡り、美濃の市街地へ。

戦国時代から江戸時代にかけ、美濃の和紙と長良川の水運を中心に栄えた城下町だそうです。
電線の地中化など、街並みを美しく保つ整備にも力を入れているようですね。
今日のランチはここ美濃のこの蕎麦屋さんに決定!

まる伍
店構えのかっこいいこちら、なかなか評価の高い蕎麦屋さんです。
さて、お蕎麦のお味はどんなかな?

「野菜の天ぷらとせいろ」です。
お蕎麦は十割と二八が選べるのですが、僕は十割をチョイス。
うーん!たまらん!
十割蕎麦はとても香り高く、天ぷらはサクサクで最高ですよ!
いい店見つけてラッキー☆
食後に再スタート。
するとすぐ、なんか面白いもの発見。

名鉄 美濃駅のすぐ目の前にある名鉄美濃駅旧駅舎。
かっこいい駅舎にかっこいい電車。
みた感じ保存状態も良さそうですね。
ここまで来れば今日の目的地はもう少し。
時間には余裕があるから、気になるところあちこち寄り道。

旧日本陸軍の隠匿飛行場のひとつ、関飛行場があった場所らしい。
今は平らで広い農地ですね。

クリが拾い放題の場所みっけ!
岐阜の人はクリを拾わないのかな?
ここだけで栗ご飯いっぱい作れるくらい落ちてましたよー。
荷物の心配がなければぜったい拾ってたわw

そんなこんなするうちに見えてきた木曽川。
そしてたどり着いた街、それは

旧中山道 太田宿
お久しぶりの中山道!
赤坂宿以来の再会ですね。
美江寺宿、河渡宿、加納宿、鵜沼宿 には今回は伺えませんでしたが、またいつか絶対!
ここ太田宿の近所、美濃太田駅前のホテルが今日のお宿。
早めにチェックインできたのでシャワーを浴びたら街を散策ね。
知らない街の散歩は、これまた楽しいもの。

知らない街の町中華もまた良し。
さて、早く寝て明日も楽しみましょう!
ちなみに1日目の走行距離は122km。
平地メイン、ゆっくりペース、追い風にも助けられ、疲労は全然残ってませんよ。
Day-2 GRAVEL! GRAVEL! 宿場町!
むっちゃ長くなってきたので一旦切って前後半に分けようかとも思いましたが、ゴリ押しで続けます。
2日目も早起き。
チャッピーによると、美濃加茂市の今日の日の出は5:50とのこと。
では5:40にライド開始じゃい!

美濃太田駅をスタート!
今日はまたまた中山道を東へ。
そして調査によると、今日はグラベル区間が多くあるらしい。
もともと700x32cのスリックタイヤ、Panaracer AGILEST DURO TLRを履いていた僕。
「ちょっとしたグラベルでしょ?これで十分じゃん?」
とは思っていたものの、せっかくグラベル走るなら思いっきり楽しみたいよね?
でもあまりに太いタイヤは舗装路がキツイよね?
ということで、間をとった形の選択で新しいタイヤに交換しての出発でした。
果たして吉と出るか凶と出るか?

太田橋
旧中山道をトレースして進みます。
今日の序盤は街中や幹線道路を多く走ると知っていたため、車が増える前に進んでしまおうと早めにスタートしたのでした。
伏見宿、、、は写真を撮り忘れ。

旧中山道 御嶽宿
この先は山道に入るということは事前に調査済み。
一旦通り過ぎたコンビニまで戻ってボトルの水を充しておく。

さあ、景色が長閑になってきた。
そろそろか?

突如途切れる舗装。
きやがったな!
さていきましょう。

いきなりか!
写真ではわからないかもですが、これはグラベルの域を超えてます。
砂利でなく大きめの石がゴロゴロ。
しかもなかなかの激坂。
The 日本のグラベル!
ってやつですね。

石畳って呼んでいいの?
ってくらい荒いし隙間の溝が深い。
下りで前輪ハマったら前転するやつねw

ここは迷わず担ぎ上げ。
ランダムな階段やん!
しかしこれが楽しすぎて。
この区間、想像してた5倍険しくて、想像の5倍長くて、期待してた25倍楽しかった!
5×5=25ね。
これあってる?

ちなみに、今回僕がチョイスしたタイヤはこれ。
Panaracer GRAVEL KING X1 700x35c
であります。
実は650x48bで同じタイヤを使っているのですが、グラベルでの使用感と舗装路の転がりの軽さのバランスが素晴らしいんです。
それでこいつに決めました。
40cと迷ったのですが、重量と転がり抵抗を考えて35cに。
結果、大正解!だったと思います。
舗装路でもトレイルでもいい仕事してくれました。
おすすめ!

そんなハードなこの区間も、もちろんこういったお地蔵さんや観音さま、一里塚や石碑など、旧街道らしいアイテムがあちこちに。
この区間、御嵩で入ってから恵那出るまでの約25kmほど?
その間、舗装された道と未舗装の道が交互に現れ、激坂を含むアップダウンも多く、かなり脚を削られましたね。
でもやっぱり楽しいんだなー。
ちなみに、グラベルや石畳を避けて舗装路で通過できるルートもあるようです。
通っていないので確かな情報ではありませんが。
その25kmほどの間に、細久手宿、大湫宿の2つの宿場町を通ります。

旧中山道 大湫宿
どちらもとても静かで素敵な宿場町ですよ。

さて、長く楽しいグラベル区間を超えて山を下るとそこは恵那市。
恵那の市街地にも宿場が。

旧中山道 大井宿
大井宿を越えてさらに東へ。
この辺りはやたらとアップダウンが多く、脚にダメージが蓄積されます。
そろそろお昼。
ランチはどうしよう?

街道沿いに偶然見つけた可愛らしいお店。
名前もかわいいね。
入ってみるとなかなかの繁盛店らしく、11:30だというのにほぼ満席。

とんかつ定食ごちそうさま!
中部地方らしく味噌カツとかもありましたが、ここは普通のとんかつで。
とても美味しかったー。
カウンターで隣に座った方と少々お話し。
お隣「今日はどこまで?」
僕「馬籠宿まで行こうかと」
お隣「ああ、じゃあ坂がかなりきついね」
僕「え、そうなんっすか?呆然」
そういえばさっき山の中で出会ったハイカーの方と話した時も同じこと言ってたな。
よほどきついということか。。。

旧中山道 中津川宿
食事を終えて再スタート。
少し走ると中津川。
ここも宿場町ですね。
今日のプランは、ここから中山道で馬籠宿まで行き、また別の道で中津川まで戻ってくるというもの。
この時点では。。。ね。
ここからの地形がむっちゃ腹たったw
ガーンと登ってガーンと下って、またガーンと登ってガーンと下って。
おいおい、それなら平らにしとけよw

旧中山道 落合宿
さあ、今日のプランでは最後から2個目の宿場町となる落合宿。(この時点ではそう思っていました)
ここも静かでいいところ。
しかし空が青すぎだろ。


さて、落合宿を過ぎたところから始まったのです。
何が?
そう、激坂区間です。
ここまでのグラベル激坂などで脚を削られまくっている僕、ちゃんと登れるのか?
そしてこの辺りから急に増える外国人ハイカー。
これが馬籠宿パワーというやつか?
激坂を登る僕に
「GoGo!」
「Bravo!」
と声援してくれる陽気なヤツら。
その一方で進行していたのです。
水がない問題。。。

落合の石畳
約1km続く荒目の石畳区間。
ここに入るだいぶ前からボトルは空でした。
舐めてました。
手前の民家で玄関をピンポンして水を分けてもらうことも考えました。
でも踏みとどまりました。
「まだ大丈夫だ!」
石畳は難しいながらも乗車で進める感じ。
歩くよりは少しは速いね。
でもそんなことより水が欲しい。
で、石畳をクリアーし、舗装路に出たところで

見ぃーつけた。
自動販売機、あるそうです。
なんとか生き延びました。
水を買う前に、ベタな感じのサイダーを買って一気に飲んだ僕。
キクー!
もちろんボトルも満たして再スタート。
さらにしばらく登って

旧中山道 馬籠宿
なんだここは!
さっきまでとは別世界。
観光客で溢れとるー。
しかも大半は外国人。
ここは京都か!
さて、目標は達成したし中津川まで戻るか。
帰りは下りだ。
ラクチンやー。
そこで頭を擡げる欲求。
どうせならてっぺんの馬籠峠まで登って長野県にタッチしてから戻ろうか。
で、また登る。
バカですね。
そしてついに

馬籠峠
峠に到着です。
長野県にタッチ成功!
今度こそ中津川へ引き帰そう。
でもそこでさらに頭の中に妙な考えが。。。
「峠って越えてこその峠だよね、戻るためのものじゃない」
で、この写真を撮った僕はスマホで地図をチェック。
「うん、行こう」
僕が選んだのは岐阜県へ戻る道ではなく、長野県に進む道だったのです。
気軽に予定を変更できるのも、ひとり旅の良いところだったりしますね。
この先の旧中山道は、古の雰囲気を残す人気の自然歩道となっているそうなのですが、ハイカーが多いことや時間的問題などのいろんな理由で、この区間は車道をバビューン!
そして

旧中山道 妻籠宿
予定になかった妻籠宿!
うーん、とてもいい雰囲気の宿場町。
こちらも馬籠宿と同様に多くの観光客で賑わっています。
多くは外国人ですね。
自転車で来た僕は多くの外国人観光客に声をかけられます。
欧米ではやっぱり自転車が人気なのね。

JR 中央西線 南木曽駅
そしてついに到着したのが南木曽駅。
南木曽は「なぎそ」って読むんですね。
駅員さんに教えてもらって初めて知りました。
今日のライドはここまでです。
二日目の走行距離は76km。
え?たったのそれだけ?
昨日の122kmライドの何倍もシンドかったー。
グラベル、石畳、激坂にやられちゃった結果ですね。
でもほんと、最高に楽しかった!!

輪行バッグに自転車を詰め込み、特急しなの〜新幹線と乗り継いで京都へ戻りました。
電車って速いねー。
この秋も素晴らしいひとり旅が満喫できて超満足。
また来春の計画を立てるのを楽しみます!


最後に二日間の走行データですー。
Day-1
Day-2
