CHERUBIM ☆ PIUMA Disc

台風が去り、涼しくて気持ちいい最高の自転車日和。
そんな先週末の3連休最終日、素敵なバイクを納車させていただきました。

CHERUBIM PIUMA DISC

これ、むちゃくちゃかっこいい!
オーナーさまのこだわりに、ケルビムさんとwhooが応えさせていただきましたよ。

ベースとなるフレームは、ケルビムのPIUMA DISC。
ディスクブレーキ専用設計の、ケルビムの現行ラインナップの中でも特に人気の高いモデルです。


フレームのカスタムオーダーというと、ライダーひとりひとりに合わせたジオメトリーを作ることでポジションがバッチリ出るというのはよく知られていますが、実はそれだけではないんです。
オーダーをいただく際に、どういうライドが好きか?どれくらいの距離を走るか?どれくらいのペースでどんなコースを走るか?などなど、いろいろなことをお聞きした上で、チューブの太さや厚みまでそれぞれのライダーさんに合ったものを選んでビルドされます。
時間もかかりますが、本当にジャストなフレームが手に入るんです。


今回も、そんなこんなで長いことお待たせしてしまいましたが、ようやく無事に組み上がり、お渡しすることができました。
フレームや使用したパーツについて、少し詳し目にご紹介させていただきますね。

上にも書きましたが、フレームはケルビムのPIUMA DISC。
フレームはクロモリ、フォークはカーボン。
基本的には700x28cまでのタイヤの使用を想定して作られますが、今回はそれに加えて650x38b(27.5×1.5)のタイヤとのコンパチブルでオーダー。
リアステーの形状を変化させてクリアランスを確保することでリアセンター長などは変更なく実現します。
そしてせっかくなので、最初は650bのホイールで組み付けさせていただきました。
リムブレーキのロードバイクはすでにお持ちのオーナーさま、お持ちのバイクとの変化を出すためにも650bの太めのタイヤで組み上げ、あとあと700cのホイールも組んで、その日のライドスタイルによって付け替えながら使えるようにしていく方針。

その650b(27.5インチ)ホイールがこちら。
WHITE INDUSTRIESのCLDハブにDT SWISSの XR331リムを合わせ、スポークはSAPIM CX SPRINTを使用して組み上げた手組みホイール。
このリムはMTB用なのですが、幅も控えめで28mmタイヤから使用でき、とても軽いのでロード系、グラベル系にもオススメしています。
WHITE INDUSTRIESのCLDハブは whooのド定番。
ルックスも性能もバッチリですよ!

このハブ以外にも、WHITE INDUSTRIESのパーツは多めに使いました。

クランクとヘッドセットにもWHITE INDUSTRIESを採用。
精度、性能はもちろんですが、この美しいポリッシュ仕上げがバイクのルックスを引き立ててくれますね。

メインコンポーネントはSHIMANOの11sアルテグラ(R8000系)。
電動シフトよりケーブル引きをチョイスされました。
フレームを製作する時点で、使用するコンポーネントにより必要な小物だけをアッセンブルできるのもオーダーフレームのいいところ。
ワイヤー引きならアウター受けを、Di2ならDi2ケーブル用の穴を、eTapなどのワイヤレスなら何もなし。といった感じで。

whooのスペシャル彫刻

ハンドル、ステム、シートポストは安定のTHOMSONを採用。

軽さと強度のバランスに優れ、精度の高いTHOMSONのアルミ切削パーツ。
仕上げの美しさもポイントです。
ちなみにハンドルバーはカーボンのものを採用。
路面の細かな振動をほどよくスポイルしてくれて乗り心地アップ。

SELLE ANATOMICAのレザーサドル、Cinelliのレザーバーテープも上品でよく似合っています。

パーツのご提案をする上で、色のバランスにも気を使いました。
アルテグラのパーツは全体に黒色の部分が多いので、各所にシルバー色のパーツを散りばめることで見た目の軽やかさを狙いました。
結果、とてもいい感じにかっこよくまとまったと思います。
オーナーさまのこだわりの、ぼかしを入れたツートーンのフレームカラー、ポイントで見せるメッキ仕上げもとても素敵です。

組み上がったバイクを実際にお乗りいただき、ポジションや乗り心地、走りの軽さもとても喜んでいただけました。
僕たち製作側が一番嬉しい瞬間ですね。
「京都近郊の峠道を気持ちよくサイクリングしたい」
「多少ガレた道や軽いグラベルも楽しみたい」

そんなオーナーさまのオーダー時のご希望に沿うバイクをお納めできました。
楽しい仕事をさせていただき、本当にありがとうございました。
近いうちに納車ライドをご一緒させてくださいね!