完成 ☆ KUALIS オールロード

MID SUMMER!

本当に暑い日が続きます。
しかしまあ夏ですからね。
暑さとも上手く付き合っていくしかないんでしょうな。
そんな折、またまた超カッケーバイクを組ませていただきましたよ!

KUALIS CYCLES KS-AR (スチール・オールロード)

ね?むちゃくちゃカッケーでしょ?
クオリスのスチールオールロードバイクが完成して納車させていただいたのです。
今回もカスタムオーダーバイクの例にもれず、相当長いことお待たせしてしまいました。
ちなみにこのクオリスですが、2022年まででスチールフレームのオーダーは終了。
現在はチタンフレームのみのラインナップとなっております。

さあ、ようやくお渡しできたこのバイクの細かなところを見ていきましょう。

タイヤサイズ

バイクの性能、特性を大きく左右するのがタイヤサイズ。
オーダーをお受けする際に「どれくらいのタイヤクリアランスを持たせるか?」というのは重要なポイントになります。
その数値を基に、使用するフォーク(カーボンフォークの場合)や全体のジオメトリを決定していきます。
今回は最大で700x43cまで使用できる設計で製作してもらいました。

ENVE カーボンフォーク

700x43cまでのタイヤを使用するということで、今回はENVEのグラベル/CXフォークを採用しました。
axle to crown(フォーク長)395mm、レーキ50mm、1.5テーパード、のこのフォーク。
これらの寸法は決定事項として、それをはめた際に最適となるようにフレームのジオメトリを引きます。

ドロッパーシートポスト

このバイクを作る際にオーナーさまよりリクエストいただいていたことの一つが、ドロッパーシートポストを使用するということ。
リモートケーブルも、どうせならスッキリと配線したいよね?
ということでビルダーさんに依頼したのがこちら。

シートチューブ下部からケーブルを出せる穴。
どうせならドロッパーポストもインターナル式のものを使いたいということで、そのケーブルの取り回しをあれこれ考えた結果、この形を採用したというわけです。
シートチューブ内部を通ってきたケーブルはこの穴から外に出て、ここからダウンチューブの下を這わせてハンドルに取り付けたリモートレバーまで繋がっています。

ドロッパーポスト、リモートレバーはいずれもEASTONのものを採用です。

コンポーネント

今回このバイクはSHIMANO GRXの2×11で組み上げました。
グラベルバイクとしてはもちろん、今後は超ロングライドにも使用したいということで、あえて2×11といたしました。
そう、オーナーさまはブルベライダーなのです。

そしてブレーキキャリパーは機械式。
GROWTAC EQUALのメカニカルディスクブレーキをチョイス。
このブログで何度もご紹介しているこのブレーキ、油圧ブレーキに劣ることない制動力をケーブル引きで。
そんなイカす国内製品。
このブレーキを使用するために、STIレバーはULTEGRAのものを使用しました。
GRXのレバーは油圧用のみですからね。

手組みホイール

ホイールはもちろん手組みです。
「もちろん」という言い回し、変ですかね?
当店で組ませていただくバイクの8割か9割くらいは手組みホイールを装着しているんです。

リム : Velocity Aileron
ハブ : TNI BITE (ストレートプル)
スポーク : SAPIM CX-SPRINT ストレート
ニップル : DT SWISS AL ニップル

なかなか軽くてしっかりしたホイールに組み上がりましたよ!
テンションを上げても首折れの少ないストレートプルスポーク。
ストレートプル用のハブの選択肢が増えると、手組みホイールがもっともっと楽しくなりそうですな。

ハンドル周り

「グラベル・超ロングライド」
というワード達にバッチリ似合うこのハンドル、RIDE FARRのエアログラベルバーを採用です!
未舗装路を含むウルトラディスタンスライド用に開発されたこのハンドルバーは見た目のインパクトもさることながら、場面場面で握り替えることができて本当に便利。
僕も同じものを使っていますが、超お気に入りです。
僕は超ロングライドは決してしませんけどねw

ヘッドセットはWHITE INDUSTRIES。
ポリッシュ仕上げが効いてますね!
もちろん性能、品質も抜群ですよ。

ペイント仕上げ

今回このフレームのペイントは、長野県のアトリエ・キノピオさんにお願いしました。

オーナーさんの指定したカラー、イメージイラストを基に、ペインターさんの提案でシートチューブとフォークブレードの裏にパターンを入れたり、表面仕上げをマットにしたり。


結果、本当にかっこよく仕上がりました。
6層も塗り重ねられているとは信じがたいほど薄く、そして強い皮膜。繊細なパターン。

ペイント完成後、キノピオさんから送られてきたこの写真。
「うゎ、やばー!」
組み付けのハードルを一気に上げられた気がした僕でしたw

完成・納車祭

こうして組み上がったKUALISバイク。
無事にオーナーのキューティーくんにお渡し完了。
で、お約束の納車祭を開催です。

祝ってくれる仲間がいるって嬉しいことですね!
暑い中、参加してくれたみんなもありがとうございます。
僕も本当に楽しかったです。
納車祭の様子はYouTubeにアップしましたよ!

長いことお待たせしてしまいごめんなさい!
でも組み上がったバイクを気に入ってもらえたようで嬉しく思います。
これから遊びの幅が広がりますね!
グラベルもロードも楽しんでいきましょう!